72通目「淑女のため息」
今日は予告通り、シャンパーニュを開ける手順についてお話ししましょう。
一緒に抜栓していただいても良いし、
イメージして頂くだけでも十分です。
それでは、さっそく行きましょう!
1) まずは、先日お話ししたように、
冷やすこと、そして、決して揺らさないこと。
温度が高かったり、振動を与えてしまうと、噴き出してしまう確率が高くなるからです。
2) フィルムをはがす
コルクを覆うフィルムを丁寧に剥がします。
3) ワイヤーを緩める
親指の腹でしっかり、コルクのトップを抑えます。
ここは本当に大事です!
ひとたびワイヤーを緩めると、炭酸ガスの圧力で、勝手に栓が外れてしまう恐れがあります。
とても危険ですので、あなたと周りにいるすべての方の安全ために、必ず親指を外さないようにしてください。
4) ボトルを回す。
栓を抑えている手と逆の手でボトルをゆっくり回します。
ここで大切なのは、あくまでも栓は抑えているだけで回さない、ということです。
このとき斜めに瓶を持つと良いでしょう。
ボトル内のガス圧で栓が自然に持ち上がってきますので、栓をしっかり押さえながら静かに抜いていきます。
最後にわずかな隙間からガスを逃がすと、音を立てたり、噴きこぼしたりすることがありません。
抜栓時にガスが抜ける、シュッというかすかな音ですが、
よく、
淑女のため息のように…
と例えられます。
淑女のため息、あなたも是非、チャレンジしてみて下さいね。
今日もあなたにとって、素敵な一日になりますように。