113通目「まだ生きていた」
今日は前回に引き続き
Chouilly シュイィについて。
ちょっとおまけのお話です。
以前、シャンパーニュの格付け「エシェル・デ・クリュ」について、ご紹介しました。(覚えていますか?)
このシステムは、自由競争を阻害するとして1999年より廃止されましたが、現在でも品質の基準として機能しています。
現在ではあくまで目安という位置づけの「エシェル・デ・クリュ」ですが、実は今なお見直しが行われていました。
ご存知、シュイィはグラン・クリュですが、
数年前までは白ブドウのみの話で、黒ブドウに関してはプルミエ・クリュでした。
ですから、当時この地で取れたピノ・ノワールがブレンドされたシャンパーニュはグラン・クリュとは名乗れませんでした。
しかし、数年前にこの地の黒ブドウも格上げされて、どちらもグラン・クリュを名乗れるようになったのです。
白ブドウと黒ブドウで格付けが異なる、というのは他にも例があります。
シャンパーニュのグラン・クリュに関しては、
このシュイィとトゥール・シュール・マルヌの2村だけでしたが、今はどちらも白黒の区別はなくなりました。
もちろん、覚える必要はありません。
ただ、廃止された制度が、今なお見直されていたということから、何かを感じて頂ければと思いました。
ご参考までに。
今日もあなたにとって素敵な一日になりますように。