52通目「Vの形」
先日の地区の続きです。
今日は、
Vallee de la Marne ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区
をご紹介しましょう。
ヴァレ・ド・ラ・マルヌとは、
“マルヌの谷”
という意味です。
マルヌ川に沿って東西に伸びるエリアで、
トゥール・シュル・マルヌという村から、マルヌ川沿いに西に長く伸びています。
川の両側に山が迫り、V字谷のような地形となっていて、川からの湿度と反射光がマイルドな気候を作り出している一方、谷間に冷気が落ち込み、川が運んだ粘土による冷たい地表温度が霜を呼び込む地域です。
(↑↑↑↑ マルヌ川)
春の遅霜被害を避けるよう、開花が遅く早熟、丈夫で病害にも強い
ムニエ
が多く植えられていますが、
2つあるグラン・クリュでは谷が開け、ピノ・ノワールの栽培がほとんどです。
ここには、有名な
ドン・ペリニヨンゆかりのオーヴィレ村
も存在しますよ。
とても美しい場所ですので、シャンパーニュにお越しの際は、是非訪れてみて下さいね。
マルヌ川は、私にとって何だかほっこりする場所です。
時々サンドイッチを持って、数時間ほど川沿いで書き物の仕事をしたりします。
人気もほとんどなく、寄ってくるのは鳥くらい…。
そんな贅沢なおひとり時間を満喫できる場所なのです。
色々なインスピレーションが沸く、そんな大好きな場所ですね。
もし難しかったら、
ヴァレ・ド・ラ・マルヌ = V字の渓谷 = 霜に強いムニエ
今日はそれで十分です。
それでは、今日もあなたにとって、素敵な一日になりますように。