【Jacques Selosse(ジャック・セロス)】

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【Jacques Selosse(ジャック・セロス)】

概要

1950年頃にブドウ苗企業を営んでいたAnselmeアンセルム(現当主)の父、Jacquesジャック.セロス氏が創業したAvize村のドメーヌです。

後を継いだアンセルム・セロスはRMの神様ともいわれ、シャンパーニュ好きなら知らない人はいないでしょう。

現在は、息子のギョームも参加しており、自身のキュヴェもリリースしています。

世界中で手に入れるのが難しくなったこちらのシャンパーニュですが、醸造場に隣接するオーベルジュのレストランで、世界で一番状態の良いものを頂くことができます。

 

 

歴史

最初のワイン醸造は1964年。

1974年にボーヌの醸造学校から戻ったアンセルム氏と妻コリンヌがジャックの後を継ぎ現在に至ります。

1986年から木樽での醸造を始め、93年には全てのワインを木樽で醸造するようになりました。

(この当時、シャンパーニュではまだ木樽での醸造は一般的ではなく、アンセルムの考え方や醸造方法は前衛的すぎるという意見から、周りの醸造家たちは彼を変人扱いしたそうです。)

 

 

1996年からはビオディナミ農法に着手し、自然のままの土壌.畑を尊重するワイン生産が世界的に広まるきっかけを作ります。(現在は、ビオディナミに拘らず、畑の持つ個性を最大に引き出す方法を常に考えて実践。)

 

さらに、リューディー=畑の最小区画.最小単位での区画限定.単一品種の醸造に着目し、安定性と味わいの均一性を重んじるシャンパーニュ地方の中で、テロワール=土地の個性を表現するワインをスタートさせました。

2012年9月に、待望のリューディー.シリーズ全てが出揃います。

 

リューディーシリーズ

(キュヴェについては下記参照)

リューディー.シリーズは、細かな区画限定、単一品種で作られるため、本来はソレラシステムで土地の個性を表現したいところですが、まだ歴史が浅いので、現在のところVin Perpetue(ヴァン.パーペチュアル)と言われる方法で醸造しています。

(樽の中に入った全てを瓶詰めせず、新しく追加されるブドウの分量だけ抜き取り、ワインにする意味ではソレラシステムに近い。)

年によってブドウの収穫量が異なる為、若干違いはありますが、およそ30%が瓶詰めされ、樽に残された70%のワインは新たに追加される30%と混じり合う仕組みになっています。

この仕組みで作られるリューディー.シリーズは、年の個性が30%表現されている状態となります。

 

ちなみに、より複雑な構造のソレラシステムで造られるシュブスタンスは、1986年からのワインを2段階(階層)で、新たに追加されるワインと混ざり合わせる為、最終的に年の個性はたったの4.8%にまで抑えることが出来ます。

 

今はまだ、年の個性の向こうに見えるテロワールの輝きですが、歳を重ねる度、明確に表現されてきています。

「ブドウが吸い取るミネラルはその土地にあるもので、”変わるものではない”」

C.Avize RM  59 Rue de Cramant 51190 Avize   +33(0)3 26 57 70 06

 

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キュヴェ

 

Intial
Ch100
スタンダードキュヴェ。

Version Original
Ch100  アヴィズ、クラマン、オジェ
ド 0
シトー派修道僧をイメージして造ったという、厳格で気品のあるシャンパーニュ。

Rose Brut
PN7(コトーシャンプノワルージュ) Ch93
2,100B/Y


Substance
Ch100   アヴィズ
Substance=本質

ジャック・セロスのフラッグシップ。ソレラシステムを採用したシャンパーニュで、樽から毎年22%分を瓶詰めして出荷している。1984年収穫のワインからこの手法を用いている。
「ヴィンテージの差を超えたところにテロワールが見える」

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Millesime

Exquise Sec
Ch100

Ratafia
Ch100
1995年から毎年シャルドネ果汁を注ぎ足して造られている。
Il etait une fois(イレテチュヌ フォア)=昔々あるところに

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<Lieux-Dits Series リューディーシリーズ

Les Carelles
Le Mesnil-sur-Ogerにある単一畑レ・キャレル(0.38ha)のシャルドネを100%使用したブラン・ド・ブラン。
エクストラブリュット。
畑は南向きと東向きの二箇所。
白亜質の石灰土壌のうえに矢石類の化石が混じった土壌。
(このシャンパーニュには、“石”という言葉を付け足して欲しいです。率直に言ってしまえば、ムルソー・ペリエールのシャンパーニュというイメージですね。泡にエッヂが効いていて、骨格もしっかりしています。スー・ル・モンとこのレ・キャレルは、本当に個性が強く苦労しました。その分、特に思い入れが強いシャンパーニュです。 by Anselme Selosse)

Chemin de Chalons
Ch100
Cramantにある南向きに位置する単一畑シュマン・ド・シャロン。ジャックの時代から持っていた畑。Les Carellesと同様に荒いチョークの土壌に深く根付いている。

Les Chantereines
Ch100
Avizeの東向きの斜面に位置する単一畑レ・シャントレンヌ。ジャックの時代から持っていた畑で、樹齢は40年以上。Les Carellesと同様に荒いチョークの土壌に深く根付いている。

Sour Ie Mont
PN100
Mareuil-sur-Ayにある東向き、丘の中腹に位置する単一区画スー・ル・モン(0.23ha、マグネシウムを多く含む土壌))のピノ・ノワール100%を使用したブラン・ド・ノワールであり、黒ブドウの旨みを巧みに引き出した重厚感のある仕上がり。

3年前にはSerenite(平穏)と表現した。東向きの斜面は朝日を浴び、穏やかな朝の雰囲気がワインのインスピレーションになっていたから。けれど、3年経った今はやんちゃな子というイメージで、Pas Bon(やんちゃな魅力)と表現する。あの子は行儀が悪く、言うことを聞かないけれど、何だか妙に人を惹きつける魅力がある、そういう心証を与えるワイン。
レ・キャレル同様、個性が強く苦労したワインだそう。

Les Bout du Clos
PN100
Ambonnayの南向きの斜面に位置する単一畑ル・プッ・デュ・クロ(0.37ha、2002年に畑取得)のピノ・ノワール使用。シャンパーニュにしては粘土の多い土壌。

La Cote Faron
PN100
Ayの南向きの斜面に位置する単一畑(0.25ha、1994年に畑取得)のピノ・ノワール使用。表土は薄い。

 

心理士からの心に効くポイント

 

RMの神様と言われるセロスですが、私の中で彼の印象は、大きくてあったかい、農家の優しいおじさんです。

初めてお会いしたのは日曜の午後でした。(フランスの田舎では、日曜日にお金をおろせる場所はほとんどありません。)

当時、フランスのタクシーがカードを使えない事を知らず、現金が底をついてどうしよう…という時に、ジーパンのお尻のポケットから、ゴツゴツの手で、くしゃくしゃのお札を取り出し、タクシー代と言って渡してくれました。

その時の笑顔が今でも忘れられません。

 

 

そして、シャンパーニュは生き物だということを誰よりも知っていてそんな生きているシャンパーニュたちといつも向き合っていらっしゃいます。

だから、いつでも何でも勧めたりはせず、「今これを飲むと笑顔になるよ」とか、逆に「今これは納得していないから飲まないで欲しい」とか正直に伝えてくれます。

 

パリで飲むセロスよりも、彼のメゾンで飲むセロスは格段に美味しい。

だから、渡仏の旅に彼のメゾンを訪れてしまうのでしょう。

 

 

そして、もう一つ、今では珍しくはありませんが、彼は昔から白ワイングラスでシャンパーニュを勧めていた一人です。是非、少し大きめのグラスでも彼のシャンパーニュを楽しんでみて下さいね。

 

お届けしたシャンパーニュで、誰かが笑顔になってくれますように✨

 

 

 

 

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