【王様たちのお菓子=フランスの新年~初めてのシャンパーニュVISIT⑦・季節行事編】
目次
【Galette des roisを食べる日~公現節について】
1月!!
新しい年が始まります。
皆さんは、どこで新しい年を迎えているのでしょうか?
私は毎年、年末年始はデジタルデトックスの時期で、
スマホ、タブレット、パソコン、全ての電源を切って、
インスピレーションのままに、
ピンときた場所で過ごします。
とはいえ、ほとんど毎年、癒しのダイビングを求めて、
海の綺麗な場所、常夏の場所を選んでしまいがちですが…。
下の写真は、珍しく海以外で選んだステイ先から。
この年の初めは、神秘的な初日の出、世界遺産の織り成す空気に、心が浄化されるとともに、なんだか背筋が伸びました。
毎年、海外まで新年のメッセージやお誕生日のメッセージを送って下さる沢山の方々に、改めてお礼申し上げます。
本当にいつも嬉しいです♥
ありがとうございます!!
さて、話は変わりますが、早速フランスのお正月事情についてお話していきましょう。
フランスの年末年始
フランスではクリスマスは家族と過ごし、大晦日には恋人や友人と過ごすのが一般的です。
簡単に言ってしまえば、日本とは逆かもしれませんね。
さらに、
祝日は元旦だけで、1月2日からは平日として会社も学校もスタートするのがフランス流で、日本のおせち料理のような祝い膳はありません。
やはり、日本のお正月という文化は特別なのでしょう。
しかし、
唯一、新年には
幸せのお菓子、
王様たちのお菓子、
と呼ばれる
「ガレット・デ・ロワ」
を食べる習慣があるのです!
公現節
1月6日は、エピファニー(Épiphanie)というキリスト教の祝日です。(休日ではありません)
日本では、公現節と呼ばれます。
この日こそ、
「ガレット・デ・ロワ」(王様たちのお菓子)
を食べる日です。
Galette des rois(ガレット・デ・ロワ)とは
名称の「ロワ」(王様たち)とはフランス語で「ロワ・マージュ」(rois mages)と呼ばれる東方の三博士のことです。
フランスの地方ごとに少しずつ異なりますが、
最も一般的なものは紙の王冠がのったパイにアーモンドクリームが入ったパイ菓子で、中にfèveフェーヴと呼ばれる陶製の小さな人形が一つ入っています。
カトリックの公現祭である1月6日に家族で切り分けて食べ、フェーヴが当たった人は王冠を被り、
祝福を受け、幸運が1年間継続する
といわれています。
さて、フランスではどうしてガレット・デ・ロワを食べるのか?
それには、星のお話を知らなければならないでしょう。
赤い星
ここでは、難しい星のお話をするつもりはありませんが、簡単にお伝えしましょう。
聖書によると、
東方の三博士が、夜空に救世主の生まれたしるしという言い伝えの赤い星を見つけ、ラクダに乗ってその星を追いかけました。
追いかけて12日目、ベツレヘムの馬小屋の真上で星はとまり、主の誕生が人々に知られることになったそうです。
東方の三博士は、イエス・キリストの誕生に見え、黄金・乳香・没薬を贈り物として捧げました。
それが1月6日です。
キリストの誕生は12月25日ですが、キリストの誕生を公にしたのは、この東方の三博士、バルタザール、メルキオール、ガスパールだったのです。
fèveフェーヴ
それから、フランスでは、誕生を意味するフェーヴを入れたお菓子を食べてお祝いする風習が生まれました。
フェーヴ=ソラマメ
という意味です。
ソラマメは胎児の形をしていることから、遥か昔から命のシンボルとして扱われてきました。
実は、
当初はパンやお菓子にソラマメが入れられていたそうなのですが、
19世紀に陶磁器が流行し、それが陶器の人形へと変わっていったそうです。
ちなみに、パリで初めてガレットの中に陶器の人形を入れたのは1847年。
なんと、
ドイツ、マイセンの陶器の人形を入れたと言われています。
歴史って本当に面白いですね!!
最後に…
空が大好きな私にとって、お正月に冬の夜空を見上げて、色々と思いを馳せるのが、とても幸せな時間です。
皆様の過ごす地域では、どんなお正月事情がありますか?
是非私にも教えて下さいね。
全ての皆様にとって、希望があふれる、素晴らしい年になりますように。
GRANDE CUVEEシャンパーニュセレクトショップは、エピファニーの翌日、1月7日から始動致します。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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