エピソードNo.2〜大切な方へのお祝いに欠かせないそれは…〜外資系企業に勤める秘書 L の場合


いつもお世話になっている今をときめく取引先の社長様たち。
尊敬する上司Mさんはいつも彼らへのプレゼント選びに頭を痛めている。
でも、私が彼に好感を抱いているのは、他の方とは違い、私に丸投げしないところ。
「お祝いに何か適当に送っといて」
もう聞きなれた言葉だが、彼からは一度も聞いたことがない。
ある日、部の飲み会で隣になった私は初めてお祝いの相談を受けた。
登場人物
ArraySさんのお誘いで銀座のバーへ

今度J社の上場祝い、社長にワインを贈りたいと思っているのだけど…。

え?
J社長はワインに詳しすぎるし、相当なコレクションもお持ちだからワインは避けた方が…と皆さんおっしゃいます。

そう、社長は本当にワインがお好きだから、逆に本当に好きなものをもらったら嬉しいと思いませんか?

お客様が本当に喜んでくれるものを一生懸命考えている姿勢は仕事も一緒で、Mさんが素晴らしいお客様に慕われているのを改めて、納得…と思いつつも

・・・。ですが、難しいお題ですね。

その日の自分は情けなくもそう答えるのが精いっぱいだった。
シャンパーニュコンシェルジュサービス!?

何とか彼の力になりたくて、秘書仲間やワイン通の友人にコンタクトを取ったところ、シャンパーニュコンシェルジュサービスを紹介された。
現地情報に長け、直に生産者ともコネクションがあるので、日本に居ては絶対分からないような本物の情報、そして飲み手の心に響くような今飲み頃のシャンパーニュを紹介してくれるとのこと。
早速、コンタクトを取り、相談したところ・・・

コンシェルジュ
J社長のことを少しだけ教えていただけますか?もちろん詳しい個人情報という意味ではなくて、好きな色とか、食べ物とか、MさんがJさんに贈りたいものとか…、何でも差支えのない簡単なことで構いません。

次の日、早速Mさんに紹介し、その日からMさんとコンシェルジュさんのやり取りが始まった。
2か月後・・・。Jさんの心を見事掴んだMさんから

これ、お礼です。

・・・!?
シャンパーニュ!!
私にですか?

彼が贈ってくれたのは、私の為だけに選んでくれたシャンパーニュ。
Jさんの心を見事掴んだMさんは、さらに輝きを増し、今こうして私のためのシャンパーニュまで選んでくれている。
シャンパーニュは、人を笑顔に幸せにする。

「シャンパーニュは、人を笑顔に幸せにする。」
シャンパーニュコンシェルジュの言葉が忘れられなくて、何を隠そう今私が一番のリピーターだったりする。
地位もお金もすべてを手に入れたかのように見える社長様達の“心”をガッチリ掴む私が、今なお上司たちに重宝されているのは言うまでもない。
シャンパーニュは万能選手。(オードリー・ヘプバーン)
https://grandecuvee.co.jp/info/audrey-hepburn/